お酒の飲みすぎが良くないことはよく知っているけど、脳にも影響あり
アルコール症の徐波睡眠障害とCT-Scanという研究論文を引用・参考にしています。
お酒の飲みすぎを続けていると、アルコール依存症になってしまいます。お酒は美味しいだけでなく、リラックス効果もあります。一日頑張った日にお酒を飲むと解放感に包まれますよね。しかし、飲めば飲むほどアルコールに対して耐性がついてきます。つまり、リラックス効果は量を増やさないと物足りなく感じるということです。そうして、お酒の量を増やし続けたお酒好きがアルコール依存症になってしまうのです。アルコール依存症患者は、深い睡眠が得られないだけでなく、脳、特に大脳が萎縮していることがあるのです。
お酒に含まれるアルコールであるエタノールを摂取すると、眠気を感じやすくなります。これは中枢神経を抑制する作用があるからです。しかし、多量のお酒を飲んで眠りが浅いと感じたことはありませんか?これはアルコールによって浅い睡眠であるREM睡眠が睡眠後半に多く出現するためです。そして、深い睡眠である徐波睡眠の発現には大脳皮質が重要な役割をしていると考えられているのですが、アルコール依存症患者は大脳の萎縮が認められるのです。
お酒と睡眠と脳の関係を調べました
調査は、飲酒歴10年以上のアルコール依存症のために入院した男性を対象に、終夜睡眠ポリグラフ記録を見るというもので、断酒後の2週目、1ヶ月目、2ヶカ月目、3ヶ月目の計4期のデータを解析するというものです。
その結果、断酒後3ヶ月目から深い眠りである徐波睡眠がはっきりと出始めました。2ヶ月目までは徐波睡眠がほぼ欠如していました。つまり、2ヶ月間は深く眠れていないということです。断酒してから3ヶ月後の徐波睡眠の割合は全睡眠時間中の5.09%でした。正常な人の睡眠では、徐波睡眠は全睡眠中の15%前後です。
しかし人によってばらつきがあり、徐波睡眠が完全に欠如している人が20人中9人もいる一方で、徐波睡眠の割合が12.59%という正常値に近い人もいました。
脳の萎縮度を見るCT-Scan像では、大脳皮質の萎縮がみられない人と顕著に萎縮している人がいました。
そして、萎縮度の軽度なものから重度なものへと順に並べると、徐波睡眠率は高いものから低いものへと並びました。つまり、脳の萎縮が重度であれば徐波睡眠を得ることが出来ていない(深く眠れていない)ということが分かります。断酒後の回復が悪いのです。因みに年齢と徐波睡眠との間に関係性はありませんでしたが、高年齢の方が徐波睡眠の回復に悪い傾向がみられました。また、飲酒歴の長い人ほど大脳皮質委縮度が高いようです。
アルコールは大脳皮質の萎縮を促進する一因であり、深い眠りを妨げると考えられます。深酒は避け、休肝日を設けましょう。
減酒という方法もあり
最も良い方法は断酒です。お酒を飲まないということです。しかし難しいですよね。毎日飲んで、もはやルーチン化していると飲まずには眠れません。そこで飲む量を減らすか、アルコール度数を減らすかして減酒するというのはどうでしょうか。最近、美味しい低アルコールビールが発売されています。知っているでしょうか?アサヒビールのビアリーです。アルコール度数0.5%なので通常のビールの10分の1しかアルコールが含まれていません。テレビのCMでやっていますが、ビールを作った後にアルコールを抜くという製法なので、ビールの風味そのものなのです。黒色パッケージと白色パッケージのものがありますが、私のおすすめは白色のビアリーで、フルーツのような香りがすごく強いのが特徴です。普段はほとんど飲まず、飲み会嫌いな妻に買って飲んでもらうと、「居酒屋でビアリーがあれば絶対これにする。こればっかり頼むかも。」と言っていました。一度試してみてください。超おすすめです。
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