香りの効果
香りの効果として鎮静効果があります。鎮静効果とは、イライラしている状態や興奮した状態を鎮める働きのことです。鎮静効果を有する香りの多くは、交感神経活動を抑制し、副交感神経活動を優位にすることから、入眠を円滑にするなどの睡眠改善に有効であると言われています。そして、紅茶やラベンダー、白檀、針葉樹の香りは鎮静効果を持っています。
紅茶
紅茶の香りがストレス意識の高い女性の睡眠に及ぼす効果という研究論文を引用・参考にしています。
この研究では、ストレスを抱え、睡眠に不満のある30代~40代の健常女性を被験者として行われました。週4日以上、一日3.5時間以上働く20名を対象にしています。実験方法は、超音波アロマディフューザーを枕元から1m離れた場所に設置し、就寝1時間前から3時間使用しました。紅茶アロマ液を約100ml揮散させた状態と、水を100ml揮散させた状態とで比較しました。その結果、起床時眠気や夢み、疲労回復に改善傾向がみられました。入眠と睡眠維持に効果があり、入眠潜時(眠るのにかかる時間)は短くなりました(紅茶アロマ液では13分、水では29分)。それにより、特に睡眠時間の改善が大きく、睡眠時間の延長と睡眠効率の上昇がみられました。
また、紅茶アロマ液はストレスを減少させていました。
ラベンダー
ラベンダーの香りがストレス負荷時の睡眠中の自律神経活動に及ぼす影響という研究論文を引用・参考にしています。
この研究では、男子学生を被験者として、ラベンダーの香り吸入群と香り無し群とで比較した研究です。ラベンダーの香りを吸入すると、心拍数の減少が確認されました。下の図では、●がラベンダーの香り吸入群で、○が香り無し群です。ラベンダーの香り吸入群は、最終的に1150msec(1.15秒)に一回の割合で心臓が鼓動を打っていますが、香り無し群は1050msec(1.05秒)に一回の割合で心臓が鼓動を打っています。心拍数はラベンダーの香り吸入群のほうが低いということです。心拍数が低い、つまり落ち着いた状態であるということです。
睡眠の比較においては、深睡眠である睡眠段階3の増加(ラベンダーの香り吸入群は33.86分、香り無し群は27.08分)や睡眠効率の上昇(ラベンダーの香り吸入群は93.24%、香り無し群は89.61%)などの変化があり、睡眠の質を向上させていると考えられます。
白檀や針葉樹由来の香り
香りの分析と香りの効果効能についてという研究論文を引用・参考にしています。
白檀はサンダルウッドとして親しまれており、お墓に供える線香や扇子の香りとして使用されています。気分を落ち着かせる効果があるので、現代でも仏教などの寺院において瞑想時に使用されており、集中力を高めたいときにはもってこいの香りです。針葉樹を意味するセダーウッド(シダーウッドで検索したほうがたくさん出てきます)には、杉やヒノキといった香りの良い樹木があります。針葉樹はセドロールという香り成分を含み、森や林の中を歩いた時に感じる香りで、リラックス効果があります。このセドロールは、覚醒時の脳波といわれるβ波の出現を抑制する効果があり、過度の覚醒を緩和・解消する効果があります。セドロールは0.01ppb~10ppb(ppbは濃度を表し、10憶分の1です。%が100分の1ですので、1%は1ppbの1千万倍)という低濃度で過度に交感神経優位な人に鎮静作用を示します。逆に過度に副交感神経な人には生理的に最適なレベルまで戻す作用があるそうです。この論文には香りの機能について色々掲載されていますので、表を載せておきます。
香りを楽しむために
一般的な超音波振動加湿方式で香りを広げます。どのような香りにも使用できます。また、タンク内の水がなくなると自動で電源が切れるので空焚きの心配がありません。
簡単でオールマイティなアロマディフューザー
アロマオイルはこちらに多くの種類がそろっています。精油(エッセンシャルオイル)をクリックし、フレーバーライフエッセンシャルオイルの、1ページ目にサンダルウッド(白檀)やシダーウッドが、2ページ目にラベンダーがありました。好みの香りをぜひ見つけてください。私は寝る前に部屋をシダーウッドの香りにしています。リラックスできてすっと眠ることができています。
アロマテラピーのある暮らしを【フレーバーライフ】
水もオイルも使用しない専用カートリッジを使用するアロマディフューザーがあります。一般的な超音波振動加湿方式とは異なり、蒸気を発しないので、蒸し暑い夏でも快適に使用できます。香りはラベンダー、オレンジブロッサム、ジャスミンがあります。
カートリッジ式アロマディフューザー【EasyAroma】
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