緑茶は睡眠の質を上げる飲み物

睡眠の質を上げる食べ物

睡眠の質を上げる飲み物とは、リラックス効果があったり、腸内環境を良くしたり、睡眠にとってプラスに働くものです。それは、お茶など様々なものがあります。

緑茶

以下の記事はアクチグラフを用いたL-テアニンの睡眠改善効果の検討という研究論文を引用・参考にしています。

緑茶にはL-テアニンという成分が含まれており、うまみに関与しています。L-テアニンにはリラックス効果があり、カフェインによる自律神経系の興奮作用を抑制する作用があります。睡眠においては、中途覚醒を減少させ、起床時の疲労回復感、睡眠延長感を高めることが報告されています。因みに、L-テアニンは上級なお茶ほど多く入っています。

イミダゾールジペプチド含有飲料

以下の記事はCBEX-Dr 配合飲料の健常者における抗疲労効果という研究論文を引用・参考にしています。

イミダゾールジペプチドは人の筋肉にも存在し、運動パフォーマンスを向上させることが確認されている物質です。このイミダゾールジペプチドを400mg含有する飲料を4週間×2回試験したところ、睡眠においては飲んだ群と飲んでいない群とで差はありませんでした。しかし、イミダゾールジペプチドが持つ抗酸化作用によって、疲労しにくくなる効果があったとしています。疲労時は,交感神経の過剰活動状態にあり、逆に疲労回復時には交感神経の過剰活動が緩和し、自律神経バランスが調和した状態に戻ることが報告されています。

乳酸菌シロタ株飲料

以下の記事はLactobacillus casei Shirota の高菌数、高密度化技術と脳腸軸を介した新規保健機能研究という研究論文を引用・参考にしています。

乳酸菌シロタ株の含有飲料は、試験を受験予定のストレス状況下の受験者に対して、効果がありました。飲まなかった群ではノンレム睡眠のステージ3の割合が減少しました。一方、飲んだ群ではコルチゾール濃度の濃度上昇を抑制し、睡眠の質を向上させ、起床時の目覚めを良好に保ちました。

睡眠を邪魔するコーヒーとは

以下の記事はお酒やコーヒーなど日常的飲み物と日本人の遺伝子という研究論文を引用・参考にしています。

コーヒーに多く含まれている物質、カフェインには覚醒効果があり、飲むと頭が冴えたり、疲労感が減少したりします。その作用は、カフェインが睡眠物質であるアデノシンと構造が似ていることに原因があります。アデノシンは、細胞内においてリン酸化を受けATP(アデノシン三リン酸)に変換され、生体エネルギーの源泉となります。アデノシン量が増加するということはATPが減少しているということで、エネルギーが必要だということです。エネルギーを生み出すためには回復、つまり睡眠が必要です。アデノシン量の増加を感知することは、睡眠を誘発することなのです。そのアデノシンを感知できない状態を作るのがカフェインです。

神経線維の電気信号がシナプス小胞に伝えられると、興奮性情報伝達物質であるドーパミンとエネルギー源であるATPを放出します。ドーパミンは興奮情報を伝え、ATPはアデノシンに分解されます。アデノシンは、アデノシン感知器官であるアデノシン受容体に結合し、ドーパミンの放出を抑制して興奮のコントロールをしています。しかし、カフェインが存在すると、分解されたアデノシンはアデノシン感知器官であるアデノシン受容体に結合できず、ドーパミンの放出を抑制できないため、興奮状態のままになります。つまり、眠れないのです。

コメント

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